禁煙から何故か自転車にハマったオヤジです。

歯槽膿漏悪化で禁煙を決意!それから創意工夫で根性禁煙継続中!それからなぜだか自転車(MTB)の世界にハマり中です。

春の雨で桜が散っていく中での同窓会

桜満開の中、冷たい雨

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冷たい雨の降りしきる中、久しぶりの小さな同窓会があった。
30年ぶりに会う友人たちに、大きく変わってびっくりしたり、変わらなくてビックリしたり。
時間を忘れて大いに楽しんだ。


そして、その帰り道、一人で桜の下を歩く。
冷たい雨のせいなのか桜が足元に散っている。
そんな、桜を見ながら思い出していた。
そう、心はあの時に少しだけ戻っている。

初めて無力であることを知った

中学も2年になれば少し大人びて未来が明るく見える時期。
厳しい先輩も受験であまり出てこなくなり、後輩たちから先輩と言われなんだか偉くなった気がする。
みんなが浮かれるそんなときに、僕は一人悩んでいた。
そう、今ではそんなに言われないが、両親の離婚だ。
自分の人生の地盤が、足元が、全部無くなった気がしていた。
昔の離婚に対する世間の見方は大変に厳しく、更にそれが田舎ならば余計に冷たく厳しい。
当然近所でも冷たい目線にもなる。
僕はだんだん学校にも行かなくなって行った。
別にグレルわけでもなく、あまりの無力な自分に完全に冷めてしまった。
今で言う「引きこもり」に近い。
そんな僕なのに、友人たちはいつもと変わらず遊んでくれた。
そのことが嬉しかったり、羨んだり・・・。

中学3年にもなると、誰も居ない家で、一人で作って食べる夕ご飯が、当たり前になっていた。
学校に行っても勉強も聞かず、途中で帰ってしまう。
そして帰り道に、スーパーで、晩御飯のおかずを買う。
フラフラと歩きながら、無駄な日々が早く無くなることばかり考えてた。
そんな時も変わらずに接してくれた友人たち。
一緒に少し悪いことをしたりして良く笑った。
きっと、ずっと一緒に遊んでいられると思っていた。
でも、そんな日々も働き出すことによって無くなっていった。

そんな友人たちと、久しぶりに飲むお酒の味は格別だった。
口には出さないけど、あの時みんなに会えてなかったら、きっと僕はここには居ないと思う。
ほんとにありがとう。
そう思いながら、フラフラとした足取りで、トボトボと家路に向かって歩く。
ポツポツと傘に雨のの当たる音が聞こえるぐらいの通り道。
もう少しだけ前に向いて頑張ろう、「悪いことばかりが続くわけない」そう思って歩いた日々を思い出して。