ひーだだ誰か!助けて~
マジで!ド、ド、トアがぁ!開かない!
今日の朝の出来事。
いつものように、トイレで用を済ますために、我先にと急ぎイン!
そして、おもむろにドアを閉めて鍵をかける。
「ふぅ、今日は仕事が朝からハードやなぁ」
なんて独り言を言いながら、用を済ます。
そして水を流し手を洗い、おもむろにドアに手をかけ、鍵は外す。
「カチン」といつもと違う音。
あれ?なんか変な音がしたぞ。
ドアノブを下に下げ、、、、、あああああ
ノブが下がらん!
ガチャガチャと無情の音。
いかん!鍵が開かない!
もう一度鍵をかけて外す。
ガチャガチャ、ガチャガチャ、
ダメだァアアアア
ノブが下がらない!
ガチャガチャ、バンバン!
ガチャガチャ、バンバン!
無情にも時だけが過ぎていく。
ダメだ!ドアが開けられない!
完全に閉じ込められたあ!
ヤバい、ヤバいぞ!しょうがない、誰かに開けてもらうしかない。
そう思った瞬間、異変を感じたのか、
娘が、トイレまで来てくれた。
ふう、狭い家で良かったぜ。
「おとん、どうしたん?」
「鍵をが壊れて開かへんねん」
「ギャハハ!おとん閉じ込められよったぁ、
おかん、おとん鍵壊れてトイレから出れへんにゃて!ウケる~」
はぁ、やはり爆笑されると思った。
「もうしゃぁないなぁ、朝からなにしてるの」
「なんか開かへんねん外から開けてくれる?」
「わかった」
我が家のトイレ鍵はこんな時の為に、
外からマイナスで鍵が開けられる構造になっている。
ガチャガチャ、あれ?ガチャガチャ、ガチャガチャ?あれ?開かへん!
お父さん開かへんでぇ!
「なに!ガチャガチャ、あかん」
まずい、これは非常にまずい展開だぁ!
「もう少し試してくれる?」
「わかった」妻が一生懸命にガチャガチャしてくれている。
「おかん、お腹減った」と娘。
おい!この非常時に何を言っているんだ?
「お父さん、ちょっと待ってなぁ」
テーブルに朝ご飯を並べている音がする。
確かに
ここまできたら焦ってもしょうがない。
ここは、密室でありテッシュしか置いてない部屋。
悲しいかな、自力ではどうすることもできないのだ!
と無理やり自分に言い聞かす。
それにしても
なんていうことだ、このままでは遅刻してしまうぞ!
そう思いながら、ドアに耳を当て外の様子をうかがうと、
おはよー朝日を見ながら、ご飯を食べているであろう、母娘の笑い声が響いていた。
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