マイ自転車との不思議な縁(2)ビアンキ「クマ」を裏切り、新しいMTBに一目惚れ
「ごめんね、ビアンキKUMA。オレこいつに惚れてしもてん」
翌日、仕事をきりあげ、サッサと自転車屋に向かいます。最近ほぼ毎日に通っいる今日この頃。お店の人に26インチ、27.5インチ、更に29インチと、順番に乗せてもらいます。きっと店長も「めんどくさい客やなー早く決めてほしいわ」と思っているに違いない。しかし私もガテン系で働く関西人。そんなことぐらいでめげませんよ〜。とにかく順番に乗っていきます。
・29インチ
やはり、目線が高い!たぶんこれで山に行ったら「恐怖感」が襲ってきます。やはり「日本人」体系の私にはデカ過ぎますね。
・26インチ
「これはピッタリ!」とすなおに思いました。目線の高さといい、乗った感じのバランス感もなんかぴったりときました。
27.5インチ
「これも、いいヤン」と思いましたが、やはり自分の体的には、いまいちでした。
ということで私は26インチに決めました。あと買うだけ!遂にきました!この時が!
誰かがオレを呼んでいる!
いよいよ、注文になりますが…「お客さん…残念ですが、在庫がないです。どうしてもそのカラーが欲しいと3ヶ月待ちぐらいになります。」
「ガーン、そうですか…人気あるし、しょうがないですね~」と私。
「では、予約の書類をとってきますので、少し待っていてもらえますか」と店長。「わかりました」と僕はその辺を物色し始めた。
「…」あれなんか視線が…「こっち」と呼ばれた気が…
「ん!…何このカッコイイの高そうやな。」と値段を見ると
「何これ!安いやん。なんで?」カッコイイのに。
そこに、
「お待たせしました。予約の準備ができました」と、やってきた店長に、
「店長、この自転車なんでこんなに安いんですか?」
「実は2年前のモデルで、いわゆる新古品ですよ。」
「HARO?これメーカーですか?」
「はい。日本ではマイナーですけど、MTBの本場アメリカでは有名な自転車メーカーです。」
「なんかカッコいいですよね〜なんかパーツも良さそうに見えますね」と私。
「そうなんですよ。ほんとパーツのグレードがいいんですよ!いわゆる変速するコンポはシマノのグレードで上から2番目ですし、ブレーキももちろんそうです。フロントサスもこの価格帯ではありえないメーカーですし。なんで売れへんのか不思議です」
「店長、これください。」
「ハンドルとシートの間もカーブが入って、乗り降りしやすいのに…超おすすめなのに。」
「だから店長、ビアンキキャンセルで、これをください。」
「え!」
「えっとちゃうやん。これが欲しいんです。惚れました!」
「ありがとうございます。お客さん、いい買い物しましたよ!」
そこから店長さんの怒涛の説明が続きます。ようは型落ちですがグレードのいい、
MTBを手に入れたということでした。
ごめんね。ビアンキ、オジサン一目ぼれしてしまったのだ。コイツに。
でも、意外とそんなものなのかも。この子に縁があったのでしょう。
買ってまだ3か月もたってませんが、良き相棒になりつつあります。
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